売掛金・買掛金って何?【1.商品売買①_ぼすとん簿記3級講座】問題無料DL

1.商品売買①簿記3級_資格勉強

【略歴】
20代男。都内の監査法人に勤務。
大学4年より公認会計士試験の勉強を本格的に開始。
その後、税理士法人で働きながら勉強を続け、何度もチャレンジしながら合格をつかみとった。
なお、大学4年間の塾講師アルバイト経験あり。

将来は自分の会計事務所を持つのが夢。

【資格】
公認会計士試験(論文)&日商簿記1級

【趣味】
サイクリング、将棋、食べること

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はじめに

仕入れや売り上げの仕訳を教えてください。特に、「掛け」が出てきたときの仕訳がわかりません。

まずは問題文を読んでみましょう。わからなければ、上から順番にクリックしていきましょう。最後に解答解説を読んで理解してください。

問題→ヒント1→ヒント2→解答→解説

ボタンをクリックすると表示されます。

最終的には、ヒントなしで解答仕訳を思い出せるようになりましょう。

解答…一般的な解答

解説…ぼすとん(筆者)おすすめの考え方、覚え方

売掛金と買掛金とは?違いは?掛けってなに?忘れる方に覚え方を解説!

掛けとは?

その場ではなく、あとで精算するというイメージです。

売ったり買ったりしたときに、その場で代金(現金)をやり取りするのではなく、後で精算する約束をします。その際に使う勘定です。

後で払います。

売掛金と買掛金の違い、覚え方

★自分が売っているのか買っているのかで考えると良いでしょう。

 

売掛金…(自分が)売ったのに、まだ代金をもらっていない

→代金をもらえる「権利」です。資産のこと。

→よって、「売上」勘定の相方ですし、最終的には現金が増えます。

(売ったら代金をもらえるはずですよね?)

 

買掛金…(自分が)買ったのに、まだ代金を払っていない

→代金を支払わなければならない「義務」です。負債のこと。

→よって、「仕入」勘定の相方ですし、最終的には現金が減ります

(商品を仕入れたら代金を払わなければならないですよね?)

 

★売ったり買ったりした際、現金でやりとりするべきなのに、まだしていないときに使う勘定です。具体的な仕訳は以下①②などをご覧ください。

勘定科目の覚え方にお困りの方はこちらの記事をどうぞ。

①仕入

現金仕入

1-1-1.商品100円を仕入れ、代金は現金で支払った。

ヒント1:仕入(  )、現金(  )

ヒント2:仕入(費用)、現金(資産)

仕入       100        現金       100

借方(左):商品を仕入れたため、仕入(費用)の増加です。

貸方(右):現金で支払ったため、現金(資産)の減少です。

1.①商品100円を「仕入れ」、②代金は「現金」で支払った。

(基本パターンBに類似)

勘定科目:①仕入(商品を仕入れたため)、①現金

2.現金で支払ったから

〇〇100現金100

まずは、わかりやすい現金勘定=貸方(右)から埋めます。

現金が減ったので、右側に書きます。

金額は100円とそのまま書きます。

3級では基本的に問題文の金額をそのまま書きます。

3.解答

費用100現金100

空いている借方(左)を埋めます。

掛け仕入

1-1-2.商品100円を仕入れ、代金は掛けとした。

ヒント1:仕入(  )、買掛金(  )

ヒント2:仕入(費用)、買掛金(負債)

仕入       100        買掛金    100

借方(左):商品を仕入れたため、仕入(費用)の増加です

貸方(右):あとで商品の代金を支払う義務が生じるため、買掛金(負債)の増加です。

1.①商品100円を「仕入」れ、②代金は「掛け」とした。

勘定科目:①仕入(商品を仕入れたため)、②買掛金

「買」ったときの「掛け」とあることから買掛金かな、とイメージします。

2.1-1-1に似ていると考え、わかるところから埋めます。

参考:現金仕入のときの仕訳

仕入100現金100

↑の仕入と違うところは支払が現金か掛けかということです。

仕入100〇〇100

仕入(費用)は借方(左)に書きます。

3.解答

仕入100買掛金100

残った貸方(右)に買掛金を書きます。

掛けの支払

1-1-3.買掛金100円を現金で支払った。

ヒント1:買掛金(  )、現金(  )

ヒント2:買掛金(負債)、現金(資産) 

買掛金    100        現金       100

借方(左):支払い義務がなくなるため、買掛金(負債)の減少です。

貸方(右):現金で支払ったため、現金(資産)の減少です。

1.①「買掛金」100円を②「現金」で支払った。

勘定科目:①買掛金、②現金

「買」ったときの「掛け」とあることから買掛金かな、とイメージします。

2.現金で支払ったとあるため、まず、

〇〇100現金100

と貸方(右)を埋めます。

3.解答

買掛金100現金100

と残った借方(左)を埋めます。

ここで、資産が減るとき、負債が減るときは貸借(左右)が逆になることも留意すると良いでしょう。

例えば、現金(資産)が増えたときは借方(左)、現金で支払ったときは貸方(右)になっています。

また、買掛金(負債)が増えたときは貸方(右)、減ったときは借方(左)になっていますね。

②売上   

現金売上                            

1-2-1.商品を100円で売上げ、代金は現金で受け取った。

ヒント1:売上(  )、現金(  )

ヒント2:売上(収益)、現金(資産) 

現金       100        売上       100

借方(左):現金を受け取ったため、現金(資産)の増加です。

貸方(右):商品を売り上げたため、売上(収益)の増加です。

1.①商品を100円で「売上」げ、②代金は「現金」で受け取った。

(費用:基本パターンA)

勘定科目:①売上、②現金

2.現金を受け取ったのだから、まず、

現金100〇〇100

と埋めます。

3.解答

現金100売上100

と残った貸方(右)も埋めます。

掛け売上

1-2-2.商品を100円で売上げ代金は掛けとした。

ヒント1:売上(  )、売掛金(  )

ヒント2:売上(収益)、売掛金(資産)

売掛金    100        売上       100

借方(左):あとで売上代金を受け取る権利を受け取ったため、売掛金(資産)の増加です。

貸方(右):商品を売り上げたため、売上(収益)の増加です。

1.①商品を100円で「売上」げ②代金は「掛け」とした。

勘定科目:①売上、②売掛金(商品を売った時の掛けは売掛金です)

2.1-2-1(パターンA)をベースに。

パターンAの知識で「売り上げたときは「売上(収益)」勘定を貸方(右)に書く」ことはわかります。

参考

現金100売上100

今回であれば、先程と「売上」勘定が同じなので、先に埋めます。

〇〇100売上100

3.解答

売掛金100売上100

と残った借方(左)も埋めます。

掛けの回収

1-2-3.売掛金100円を現金で回収した。

ヒント1:売掛金(  )、現金(  )

ヒント2:売掛金(資産)、現金(資産)                

現金       100        売掛金    100

借方(左):現金を受け取ったため、現金(資産)の増加です。

貸方(右):売掛金を回収(代金を現金か預金で受け取る)したため、売掛金(資産)を減少させます。

1.①「売掛金」100円を②「現金」で回収した。

勘定科目:①売掛金(1-2-2)、②現金

2.現金が増えることから、

現金100〇〇100

と借方(左)をまず埋めます。

3.解答

現金100売掛金100

残った貸方(右)に売掛金(資産)と書きます。

なお、1-2-2の知識と科目が逆になる知識から解いてもOKです。

科目が逆になる…「売り上げた時は売掛金/売上と売掛金は借方(左)にある。

この売掛金を消すために、売掛金を反対側の貸方(右)に書く、と考えてもOKです。」

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