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簿記3級で学ぶ固定資産の種類と取得方法

目次

はじめに

簿記3級を学ぶ際、固定資産の種類や取得方法についての知識は重要です。固定資産は企業の資産の中で大きな部分を占めるため、適切な会計処理と管理が求められます。本記事では、固定資産の種類と取得方法について解説します。

固定資産の種類


固定資産は主に以下の3つのカテゴリに分類されます。

(1) 有形固定資産

有形固定資産とは、物理的に存在し、1年以上使用される資産のことです。建物、備品、土地、車両などが含まれます。

(2) 無形固定資産

無形固定資産とは、物理的に存在しないが、企業にとって経済的な価値を持つ資産です。特許権、商標権、著作権、ソフトウェアなどが含まれます。

(3) 投資その他の資産

投資その他の資産は、有形・無形固定資産以外の長期的な投資を指します。関連会社への出資、長期貸付金、長期投資有価証券などが含まれます。

固定資産の取得方法


固定資産の取得方法は主に以下の3つがあります。

(1) 購入

企業が現金や預金を使って固定資産を取得する方法です。購入時には、取得価額を資産として計上し、消費税や減価償却費も考慮する必要があります。

(2) リース(2級以降)

企業がリース契約を通じて固定資産を使用する方法です。リースは、オペレーティングリースとファイナンスリースの2種類に分類されます。オペレーティングリースでは、リース料を経費として計上し、ファイナンスリースでは、リース資産を固定資産として計上します。

(3) 自己生産(2級以降@工業簿記)

企業が自らの生産活動を通じて固定資産を作り出す方法です。自己生産した固定資産の取得価額は、生産にかかった原材料費、労務費、間接費などを合計した額となります。自己生産の固定資産にも、減価償却費を計上する必要があります。

まとめ

簿記3級の学習者は、固定資産の種類や取得方法について理解することが重要です。これらの知識を習得することで、企業の財務状況を正確に把握し、適切な資産管理が行えるようになります。固定資産の種類や取得方法に関する知識は、日々の業務や将来の経営判断に役立つ情報を提供します。簿記3級を学ぶ際には、固定資産に関する知識をしっかりと身につけ、正確な会計処理を行うことが求められます。

仕訳

以下に、上記の固定資産の取得方法に関連する仕訳問題の例を示します。

問題1:購入に関する仕訳問題
企業Aが建物を1,000万円(消費税抜き)で購入しました。消費税率は10%です。この取引に関する仕訳を答えてください。

問題2:リースに関する仕訳問題
企業Bがオペレーティングリースによって機械をリースし、毎月のリース料が50万円(消費税抜き)です。消費税率は10%です。この取引に関する仕訳を答えてください。

問題3:自己生産に関する仕訳問題
企業Cが自社で機械を生産しました。原材料費が300万円、労務費が200万円、間接費が100万円です。この取引に関する仕訳を答えてください。

以下に、それぞれの問題の解答例を示します。

解答1:購入に関する仕訳
借方: 建物 1,000万円
借方: 消費税等 100万円(1,000万円 × 10%)
貸方: 現金(または預金等) 1,100万円(1,000万円 + 100万円)

解答2:リースに関する仕訳
借方: リース料 50万円
借方: 消費税等 5万円(50万円 × 10%)
貸方: 未払金(または現金、預金等) 55万円(50万円 + 5万円)

解答3:自己生産に関する仕訳
借方: 機械 600万円(300万円 + 200万円 + 100万円)
貸方: 原材料 300万円
貸方: 労務費 200万円
貸方: 間接費 100万円

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この記事を書いた人

【略歴】
20代男。都内の監査法人に勤務。
大学4年より公認会計士試験の勉強を本格的に開始。
その後、税理士法人で働きながら勉強を続け、何度もチャレンジしながら合格をつかみとった。
なお、大学4年間の塾講師アルバイト経験あり。

将来は自分の会計事務所を持つのが夢。

【資格】
公認会計士試験(論文)&日商簿記1級

【趣味】
サイクリング、将棋、食べること

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