
借り入れの仕訳は利息も考えないといけないので難しいです。教えてください。
まずは問題文を読んでみましょう。わからなければ、上から順番にクリックしていきましょう。最後に解答解説を読んで理解してください。
問題→ヒント1→ヒント2→解答→解説
ボタンをクリックすると表示されます。
最終的には、ヒントなしで解答仕訳を思い出せるようになりましょう。
解答…一般的な解答
解説…ぼすとん(筆者)おすすめの考え方、覚え方
①貸付金
貸付
4-1-1.A株式会社はB株式会社に対して100円を現金で貸付け、借用証書を受け取った。
ヒント1:現金( )、貸付金( )
ヒント2:現金(資産)、貸付金(資産)
貸付金 100 現金 100
借方(左):資金を貸し付けた(将来返済をしてもらえる権利)ため、貸付金(資産)の増加です。
貸方(右):現金を相手に渡したため、現金(資産)の減少です。
1.A株式会社はB株式会社に対して①「100円を現金で貸付け」、借用証書を受け取った。
勘定科目:①貸付金、②現金
2.問題文が少しむずかしいですが、100円を貸して現金を渡したということです。(基本パターンCを参照)
貸付金/〇〇でもいいし、〇〇/現金でもOKです。
3.貸付金/現金
利息
4-1-2.A株式会社はB株式会社から貸付金の利息10円を現金で受け取った。
ヒント1:受取利息( )、現金( )
ヒント2:受取利息(収益)、現金(資産)
現金 10 受取利息 10
借方(左):現金を受け取ったため、現金(資産)の増加です。
貸方(右):利息分を受取利息(収益)の増加として処理します。
1.A株式会社はB株式会社から貸付金の①「利息10円」を②「現金で受け取った」。
勘定科目:①受取利息、②現金
2.②現金で受け取った(増えた)ため、現金/〇〇
3.現金/受取利息
返済
4-1-3.A株式会社はB株式会社に対して貸付けていた100円について現金で返済を受けた。
ヒント1:現金( )、貸付金( )
ヒント2:現金(資産)、貸付金(資産)
現金 100 貸付金 100
借方(左):現金を受け取ったため、現金(資産)の増加です。
貸方(右):「将来返済をしてもらえる権利」が消えるため、貸付金(資産)の減少です。
1.A株式会社はB株式会社に対して①「貸付けていた」100円について②現金で返済を受けた。
勘定科目:①貸付金、②現金
2.現金で返済を受けた(増えた)ため、現金/〇〇
3.現金/貸付金
②借入金
借入
4-2-1.B株式会社がA株式会社に借用証書を渡し、現金100円を借り入れた。
ヒント1:現金( )、借入金( )
ヒント2:現金(資産)、借入金(負債)
現金 100 借入金 100
現金を借りたことにより手許の現金が増えます。
借方(左):現金(資産)の増加で処理します。
貸方(右):借入による返済義務が増えるため借入金(負債)で処理します。
1.B株式会社がA株式会社に借用証書を渡し、①「現金100円」を②「借り入れた。」
勘定科目:①現金、②借入金
2.①現金を借りた(現金が増えた)ため、現金/〇〇
3.現金/借入金
利息
4-2-2.B株式会社からの借入金の利息10円を現金で支払った。
ヒント1:支払利息( )、現金( )
ヒント2:支払利息(費用)、現金(資産)
支払利息 10 現金 10
借方(左):利息分を支払利息(費用)の増加として処理します。
貸方(右):現金で支払ったため、現金(資産)の減少です。
1.B株式会社からの借入金の①「利息10円」を②「現金で支払った」。
勘定科目:①支払利息、②現金
2.②現金で支払った(現金が減った)ため、〇〇/現金
3.支払利息/現金
返済
4-2-3.B株式会社から借り入れていた100円を現金で返済した。
ヒント1:借入金( )、現金( )
ヒント2:借入金(負債)、現金(資産)
借入金 100 現金 100
借入金を現金で返済することにより手許の現金が減ります。
借方(左):現金(資産)の減少で処理します。
貸方(右): 借金という返済義務がなくなるため借入金(負債)の減少で処理します。
1.B株式会社から①「借り入れていた」100円を②「現金で返済」した。
勘定科目:①借入金、②現金
2.②現金で返済した(現金が減った)ため、〇〇/現金
3.借入金/現金
③総合
総合1
4-3-1.A株式会社はB株式会社に対する貸付金100円を利息10円とともに現金で返済を受けた。両社の仕訳を示しなさい。
A社
貸付金( )、受取利息( )、現金( )
貸付金(資産)、受取利息(収益)、現金(資産)
現金 110 貸付金 100
受取利息 10
借方(左):現金で受け取ったため、現金(資産)の増加です。
貸方(右):(100円)貸付金の返済をうけたため、貸付金(資産)の減少です。
(10円)利息分を受取利息(収益)の増加として処理します。
1.A株式会社はB株式会社に対する①貸付金100円を②利息10円とともに③現金で返済を受けた。
勘定科目:①貸付金、②受取利息、③現金
※お金を貸して利息を「受け取る」ので、受取利息です。
2-1.(3-1)①③現金100/貸付金100 (4-1-3参照)
2-2.③現金を受け取ったため、現金10/〇〇
3-2.現金10/受取利息10
B社
借入金( )、支払利息( )、現金( )
借入金(負債)、支払利息(費用)、現金(資産)
借入金 100 現金 110(=100+10)
支払利息 10
借入金(100円)
借方(左):「将来返済をしなければならない義務」が増えるため、借入金(負債)の増加です。
貸方(右):現金で支払ったため、現金(資産)の減少です。
支払利息(10円)
借方(左):利息分を支払利息(費用)の増加として処理します。
貸方(右):現金で支払ったため、現金(資産)の減少です。
1.A株式会社はB株式会社に対する①貸付金100円を②利息10円とともに③現金で返済を受けた。
→B社の視点では、「①借入金100を②利息10円とともに③現金で返済をした。」
勘定科目:①貸付金、②支払利息、③現金
※お金を借りて利息を「支払った」ので、支払利息です。
2-1.①③(3-1)借入金100/現金(4-2-3参照)
2-2.③現金で支払ったため、〇〇/現金10
3-2.②支払利息10/現金10
総合2
4-3-2.A株式会社はB株式会社に対し100円を貸付け、利息10円を差し引いた金額を現金で渡した。
A社
ヒント1:貸付金( )、受取利息( )、現金( )
ヒント2:貸付金(資産)、受取利息(収益)、現金(資産)
貸付金 100 現金 90
受取利息 10
A.貸付金100/現金100
借方(左):「将来返済してもらえる権利」が増えたため、貸付金(資産)の増加で処理したい。
貸方(右):現金で支払ったので、現金(資産)の減少です。
B.現金10/受取利息10
借方(左):現金を受け取ったため、現金(資産)の増加です。
貸方(右):利息分を受取利息(収益)の増加として処理します。
AとBを合体します。
1.A株式会社はB株式会社に対し①100円を貸付け、②利息10円を差し引いた金額を③現金で渡した。
勘定科目:①貸付金、②受取利息、③現金
※利息について:支払利息勘定か受取利息勘定か判断が難しいですが、お金を貸しているので、「受取利息(収益)」です。
先に利息をもらっているイメージです。先に利息を確保して、100から10を差し引いた90を相手に渡しています。
★貸付(元本)と利息を分けて考えるとわかりやすいです。
①貸付金100/③現金100←4-1-1
③現金10/②受取利息←4-1-2
2.(元本)③現金を渡しているので、〇〇/現金100
(利息)③利息分を受け取っているので、現金10/〇〇
3.(元本)①貸付金100/現金100
(利息)②現金10/受取利息10
B社
ヒント1:借入金( )、支払利息( )、現金( )
ヒント2:借入金(負債)、支払利息(費用)、現金(資産)
現金 90 借入金 100
支払利息10
※現金90=100-10
現金100/借入金100
借方(左):現金を受け取ったため、現金(資産)の増加です。
貸方(右):将来返済をしなければならない義務が増えるため、借入金(負債)の増加です。
支払利息10/現金10
借方(左):利息分を受取利息(収益)の増加として処理します。
貸方(右):現金で支払ったため、現金(資産)の減少です。
1.A株式会社はB株式会社に対し100円を①貸付け、②利息10円を差し引いた金額を③現金で渡した。
勘定科目:①借入金、②支払利息、③現金
※Bの立場では、①お金を借りて、②利息を支払っています。
★借入(元本)と利息を分けて考えるとわかりやすいです。
③現金100/①借入金100←4-2-1
②支払利息10/③現金10←4-2-2
2.(元本)③現金をうけとっているので、現金100/○○
(利息)③利息分を支払っているので、〇〇/現金10
3.(元本)①現金100/借入金100
(利息)②現金10/受取利息10
総合3
4-3-3.A株式会社はB株式会社に対する貸付金100円につき現金で返済を受けた。それぞれの仕訳を示しなさい。
A社
ヒント1:貸付金( )、現金( )
ヒント2:貸付金(資産)、現金(資産)
現金 100 貸付金 100
借方(左):現金を受け取ったため、現金(資産)の増加です。
貸方(右):「将来返済をしてもらえる権利」が消えるため、貸付金(資産)の減少です。
1.A株式会社はB株式会社に対する①貸付金100円につき②現金で返済を受けた。
勘定科目:①貸付金、②現金
2.②現金で返済を受けた(現金が増えた)ため、現金/〇〇
3.現金/貸付金
B社
ヒント1:借入金( )、現金( )
ヒント2:借入金(負債)、現金(資産)
借入金 100 現金 100
借方(左):「将来返済をしなければならない義務」が増えるため、借入金(負債)の増加です。
貸方(右):現金で支払ったため、現金(資産)の減少です。
1.A株式会社はB株式会社に対する①貸付金100円につき②現金で返済を受けた。
→Bの立場では、Aに対する①借入金について、②現金で返済をした。と読み替えましょう。
勘定科目:①借入金、②現金
2.②現金で返済をした(現金が減った)ため、〇〇/現金
3.借入金/現金
続きはこちら
次回講義…付随費用・売却などを解説!【5.固定資産、修繕等@簿記3級講座】

講義のガイダンスはこちらです

【超人気記事】問題が時間内に解き終わらない、スピードUPをしたい方は、こちらの記事がおすすめです。↓

コメント