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【仕訳覚え方&勉強方法のコツを解説】簿記3級講座のガイダンス

ガイダンス

簿記3級で暗記すべきことが多いです。もう少し楽に覚えることはできるかな?

手っ取り早く、講義1回目の記事を読みたい方はこちらの記事をどうぞ。商品売買です。

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目次

仕訳を丸暗記していませんか?

簿記3級の仕訳は100個程度ありますが、貸借(左右)合わせて、200個の勘定科目を覚える必要があります。

丸暗記できる方は可能かもしれません。しかし、ものぐさな筆者はなるべく丸暗記はしたくないな、と思っていました。

そこで、100個の独立した仕訳を覚えるのではなく、1つの仕訳が別の仕訳のヒントとなるようにならないか、と考えました。

あくまで筆者だったらこう覚える、こう解くというものです。納得がいかない解説はとばしてもらってOKです。

なぜこの記事をよむと成績が上がるのでしょうか?

→暗記する量を減らして、理解重視で仕訳ができるように 暗記量を減らしたい人におすすめ

→簿記1級や公認会計士試験レベルまでこのやり方を続けたためです

→万人に合うやり方ではないもしれないが、今までの勉強法でうまくいかなかった人におすすめ

どのように勉強すればよいでしょうか?

→1.仕訳の基本4パターンを覚える

→2.今までに身に着けた知識と関連させて新しい仕訳を覚えていく 

→3.借方、貸方でどちらを先に解答してよい 暗記するときも同様に

→4.覚えたかどうかチェックする

まずは何をすればいいの?

→まずは、仕訳の基本4パターンを覚えてから読みすすめてみてください。

基本の4仕訳を覚える

この4仕訳を中心に少しずつ仕訳を覚えていきましょう。

A 現金✗✗/売上✗✗

→売上(収益)の代金を現金(資産)で受け取った

→「なにかの「収益」の代金を現金という「資産」で受け取った」というパターン

「資産の増加/収益の増加」と抽象化できるとなお良いです。

B 水道光熱費✗✗/現金✗✗

→水道光熱費(費用)を現金(資産)で支払った

→「なにかの「費用」の代金を現金という「資産」ではらった」というパターン

「費用の増加/資産の増加」と抽象化できるとなお良いです。

C 貸付金✗✗/現金✗✗

→貸付をして(貸付金(資産))現金を渡した

→「ある資産と交換で、別の「資産」を受け取った」というパターン

「負債の増加/現金の増加」と抽象化できるとなお良いです。

D 現金✗✗/借入金✗✗

→現金を借り入れた。借入金(負債)

→「負債が増える代わりに(交換で)、別の「資産」を受け取った」というパターン

「資産の増加/負債の増加」と抽象化できるとなお良いです。

この講座をやりはじめたきっかけ

テキストを見ていると、仕訳の解説をしていても、仕訳をどう覚えるのがよいかコツを教えるテキストは少ないと思いました。そこで、解説だけにとどまらず、どのように覚えるのが効率的かアドバイスをする記事を書きました。

テキストを読んでいて、論点の解説をしたから実際の仕訳は暗記してね、という本が意外と多いことに気が付きました。そこで、論点解説と仕訳問題の間にもう一段階あってもよいのではないかと考え、この講座を執筆しました。

想定読者

・大学で簿記3級の授業を受けていて、分からないという人

・定期試験まで時間がない人

・日商簿記3級の資格試験を勉強中の人

・その他丸暗記ではなく、効率的に仕訳を覚えたい人

少しでも丸暗記を避ける、を心がけています。

記事すべてを読むのではなく、理解が難しい、覚えるのが難しいと思った仕訳があったら読んでみてほしいと思います。

コンセプトは「雪だるま式」に仕訳を覚えていくこと

コンセプトは「雪だるま式」に仕訳を覚えていくことです。

授業を受けていて、初見の仕訳が出てきて困ったことがあるでしょうか?あるいは、なかなか仕訳が覚えられない、うろ覚えだけど正解にたどりつきたいと思ったことはありますか?

このコーナーでは、基本の仕訳を覚えたら次の仕訳のヒントになるように、より応用がききやすいように構成しています。

基本の仕訳を覚える

例えば、基本の仕訳のひとつはこれです。

現金100売上100

・まずは、現金の位置を覚えること&仕訳を考えるときは資産から

・現金が増えるときは左(借方)に来ること。

・収益の発生は右側に来ること

ここから応用をきかせます

例えば、次のような問題があったとします。

問題:水道光熱費100円を現金で支払った。

「〇〇費」となる費用勘定が多いこと、↑の仕訳を覚えていれば、うろ覚えでもなんとかなります。

まず、何をすればいい?

まず、考えるべきことは資産が増えたか減ったかです。

現金で支払ったので現金(資産)が減りました。

さきほど

現金100売上100

この仕訳を覚えましたね。このときは現金が増えたら左にきていたのだから、減ったら右に来るはずです。

ということは貸方に現金を書き、また金額100円を両方に書きます。すると下のとおりになります。

✗✗100現金100

ここで、〇〇費という勘定科目があることをうっすらとでも覚えていれば、「水道光熱費」がおそらく勘定科目とわかります。 よって、正解は以下のとおりです。

水道光熱費100現金100

大事なのは、問題文を見て、どの文言からどの勘定科目を導くべきなのか考えることです。

勘定科目すべてが問題文に載っているわけではありませんが、ヒントになるものも多いです。

・この仕訳が出てくるのは●●費のような文言があるとき

・費用の発生が左(借方)、現金で支払うときは右(貸方)になること

→「現金が増えるときは左(借方)に来ること」の逆ですね。

また、負債は資産の反対の動きをすることを覚えると、より応用ができます。

簿記3級で知っておいたほうがよいこと

ホームポジション

貸借対照表(B/S)

借方(左):資産 貸方(右):負債(純資産)

損益計算書(P/L)

借方(左):費用 貸方(右):収益

費用や収益は資産や負債が増減した理由です。

まずはここから

①現金が増えたとき→現金/〇〇

②現金が減った時→〇〇/現金

基本4パターンを覚えるときも↑の2つをベースに現金が「増える」、「減る」で考えてみましょう。

※この4パターン+αをまず覚えておくと他の仕訳の暗記が楽になります。

この基本パターンをベースに仕訳を考えておくと思い出すきっかけにもなるでしょう。

試験本番で、仕訳をど忘れしてしまった時にも役立ちます。

逆仕訳、科目を逆にする

☆逆仕訳:金額をへらすためには貸借(左右)逆にする 相殺

資産の増加→借方(左)に書く 資産の減少→貸方(右)に書く

直前の仕訳を取り消すもの

現金(資産)100/売上(収益)100

売上(収益)100/現金(資産)100

②発生と回収

「売掛金」(資産)100/売上(収益)100 売掛金の発生(売掛金が増える)

現金(資産)100/「売掛金」(資産)100 売掛金の回収(売掛金が減る)

仕訳を覚えるコツ、試験中に思い出すコツ

仕訳が覚えられなくて困っています。仕訳をど忘れしてしまって困っています。

勘定科目を思い出すには

・その勘定科目が増加あるいは減少しているか考える

→勘定科目が貸借(左右)のどちらか考える

・基本パターンのどれに近い仕訳か考えてみる

片方の勘定科目の借方貸方(左右)がわかれば貸借のどちらかに書き込む(自信のある方から埋める)

勘定科目のうち、片方だけでもわかればなんとかなります。

埋める順序

貸方(右)から解答欄をうめてもOK!

もう1つの勘定科目を、空欄側に書き込む

金額を書き込むのも忘れずに

商品を100円で売上げ代金は掛けとした。

→たぶん勘定科目は売上だったはず

(売上だから掛けは売掛金だったかな)

→貸借(左右)が思い出せない

→でも、この仕訳は基本パターンAに似ているぞ

→売上はたしか貸方(右)だったはず

〇〇/売上

(掛けとかいてあって売上だから、売掛…売掛金だ!)

売掛金/売上

売掛金100/売上100

問題文を見て答案仕訳を思い出すのではく、わかる方(自信のある方)の勘定科目から埋めていくイメージです。

借方→貸方の順番に覚える必要はないし、試験本番でも借方→貸方の順番で書く必要はないです。

覚えかたのコツ…要素に分解して覚えていく

1.使う勘定科目 2.貸借(左右)

→このように覚えてみても良いでしょう。

 

金額については、3級では原則的に問題文に載っています。

自分で計算するものは一部ありますが、問題文の数値をそのまま書けばOKです。

売掛金/売上は現金/売上の亜種だ、くらいのイメージ

現金を中心に、資産の増加と減少は身近でわかりやすいので、そこから覚えると楽です。

どの程度まで覚えればよいか

どのレベルまで覚えれば次の論点に行っていいでしょうか?

理想

「理想」…試験本番では、1秒で思い出せるのが理想だが…

商品を100円で売上げ代金は掛けとした。

売掛金    100        売上       100

現実的にはこの程度暗記できたら次論点に行こう

①問題文そのままの勘定科目かどうか、覚えるべき勘定科目なのか

②使う勘定科目は貸借(左右)のどちらに書くべきなのか

まずはこのレベルでおぼえればよいです。 仕訳のスピードアップは試験直前で。ハードルを下げる

時間がかかってもいいから、まずは問題が解けることを優先しましょう。

①問題文そのままの勘定科目かどうか、覚えるべき勘定科目なのか覚える

今回:「掛けと出てきたら、売掛金という勘定を使うこと」を覚えましょう

(「売上」勘定は問題文そのままなので、うっすら暗記でOK) 

基本的には問題文から推測が可能ですし、最悪、ど忘れしてしまっても(漢字を忘れるなど)、試算表や精算表の答案用紙に勘定科目が書いてあることが多いです。

②使う勘定科目は貸借(左右)のどちらに書くのか覚える

使う勘定科目が貸借(左右)のどちらに来るかがわかるようになりましょう。せっかく勘定科目がわかっても左右逆に書いたらもったいないので。

今回:「売上を右側に書くこと」だけ覚えましょう。

(売掛金は空欄である借方(左側)にかけばいいのでうっすら暗記でOK)

※勘定科目2つのうち、最低限片方が借方貸方の判別ができれば問題は解けます

(基本パターンのAに近いことも覚えておくとよりGOOD)

以上の2点を覚えたら、次の論点に行きます。

復習するときも、普段は①と②のチェックで、何回かに一回は正式な仕訳をチェックすると時間短縮になるでしょう。

一つ一つの論点を丸暗記するのではなく、雪だるま式に覚えていくと効率的です。

パターンBを暗記→1-1-1を暗記(パターンBをの知識で解く)→1-1-2を暗記(1-1-1の知識で解く)

暗記すべきことを減らしましょう。(最終的には問題文→解答仕訳とダイレクトに解答できるようにする必要はありますが)ハードルを低くして、まずは簿記3級の範囲を一周させることを優先します。

最終的な目標

問題文 「この文章について仕訳を答えよ」 

→解答仕訳がダイレクトに言える 勘定科目を何も見ないで言えるレベルまで繰り返しましょう。

「借方は〇〇で貸方は〇〇」と1.借方、2.貸方の順で解答できるようになりましょう。

こういう勉強法もありです

あるいは、以下のような勉強法もおすすめです。

まず、①ができるようになる。次に、②ができるようになる、と段階式で勉強してみるという方法です。

具体的には、「①のように問題文を読んで勘定科目を選択肢から選べるようにする」これを試験範囲1周する→次に、「②のように、勘定科目が貸借どちらになるか選べるようになる」と勉強してもいいでしょう。

さいごに

基本4仕訳をおぼえたら、順番に新論点を勉強してきましょう!

講座の記事構成は以下のようになっています。

1.問題文

2.ヒント1&ヒント2

3.仕訳解答

4.通常の解説

5.筆者ならどう解くか/どのあたりを暗記するか/試験本番で推測 貸借どちらかから埋めるか など 補足説明

最初の論点、「1.商品売買①」はこちらです。現金・掛け売上&仕入を勉強していきましょう。

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③簿記3級科目一覧

→勘定科目の略字やちょっとした解説を載せています!

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この記事を書いた人

【略歴】
20代男。都内の監査法人に勤務。
大学4年より公認会計士試験の勉強を本格的に開始。
その後、税理士法人で働きながら勉強を続け、何度もチャレンジしながら合格をつかみとった。
なお、大学4年間の塾講師アルバイト経験あり。

将来は自分の会計事務所を持つのが夢。

【資格】
公認会計士試験(論文)&日商簿記1級

【趣味】
サイクリング、将棋、食べること

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